ワールドカップ予選で日本代表はカンボジアと対戦し3-0で勝利しました。勝てたのは良かったのですが改めてサッカーは難しいものだと感じました。
この試合、カンボジアは守りをかためてきました。日本のボール支配率は70%を超え、シュートは34本を放ちました。でも3点しか取れない、サッカーって難しいですね。
この試合の日本代表の攻め方を見ていて学ぶことが沢山ありましたので記事にします。
守りをかためた相手の攻略を学ぶ
ゴール前をほぼ全員守備でかためてきたカンボジア。ディフェンスラインを下げて守備をかためているため、ディフェンスラインの裏にはスペースがなく裏に抜け出すパスも出せない状態でした。そんな状況を見て、ふとあるスポーツを思い出しました。
「バスケットボール 」
相手が守備をかためた時のバスケットボールに近い状況が沢山ありました。
バスケではゴール下がかためられるとどんな攻め方をするのか。攻撃のポイントには3つがあるようです。
バスケをヒントに守備の崩し方を考えてみました。
カットの動き
これは相手のマークを振り切り、ボールをもらう動作です。大きく回り込んだり、緩急をつけたり、中に入ると見せかけて外に出たり。
バスケではマークを振り切る動きを連続してチャンスを伺うようです。
カンボジア戦では香川がそんな動きをしていました。ゴール近くでボールを触るための動きはまさにバスケのようでした。
ただ、日本代表で不足していたのは中に入ると見せかけて外に出る動きです。なぜこの動きがなかったのか、それは相手がゾーンで守備をかためていたためです。
中に入ると見せかけて外でボールを受けても相手への脅威にはなりません。ゾーンで守っているため、ゴール前から相手をつりだすことができません。結果としてゴールから遠くでボールを回しているにすぎない状態になります。
バスケではここで3ポイントシュートを打てますが、サッカーのゴールはバスケのように上にないからシュートが相手にあたる確立は高く、そう簡単にはいかない難しさがあります。
相手がゴール前をかためた時はミドルシュートを打てといいますが、得点に繋がる可能性は低いです。
そのため、香川のマークを振り切りゴールに近づく動きは得点に繋げるには正解だと思います。ただ、一人だけがそのような動きをしても守備は崩壊しません。
2人、3人が連動しながらマークを振り切りゴール近くに入らないといけません。とても難しい動きですが、武藤や宇佐美は香川の様に密集したゴール前の一瞬のスペースに入る技術を身につけないといけません。
マークを外してゴールに近づく、かたい守りを崩すには必ず必要な動きだと学びました。
速いパス回し
バスケでは相手の守備に隙を作るため、速いパス回しを行うようです。速いパス回しの方が相手の陣形を崩しやすくかく乱できます。
日本代表は相手がゴール前をガチガチに守った時にパスを回していましたが、速いパス回しでは無かったです。
これでは相手は陣形を立て直す時間があり、有効なパス回しにはなりません。速いパス回しが必要な時があることを学びました。
仕掛けるオーラ
バスケでは常にゴールを狙っているモーションを行うことが有効なようです。常にゴールを奪われるリスクを相手に植えつけることにより相手をつりだすことができ、スペースがあくようです。
日本代表にはこの点が一番不足していたと感じました。常に打つと見せかける、縦にパスを出すと感じさせるオーラが無かったです。
これではゴール前でどれだけパスを回しても怖くないです。ゴールを狙われる時が分かりやすく備えるのが簡単です。
常にゴールを狙う雰囲気があれば相手は集中の連続で精神的に追い込むことができ、チャンスは広がります。日本代表に欠けていたものは精神的に相手を追い込む攻め方だったと思います。
支配率が上がるだけで結果が伴わなかったのは、相手を支配率ほど精神的含め苦しめることが出来なかったためと思います。
70%を超える苦しみを相手に与える工夫が日本代表の課題です。そう学びました。
まとめ
ゴール前をかためた相手を崩すには以下の3点が必要です。
・マークを振り切りゴールに近づく
複数人が連動して行う。
・速いパス回し
守備を立て直す時間を無くす。
・仕掛けるモーション
常に相手にリスクを感じさせ精神的に追い込む。
以上、学んだことでした。