日記

電車のつり革の持ち方を6種類発見

通勤で電車に乗る。いつもならスマホのくだらないパズルゲームで時を過ごし目的地到着をただ待っている。でもこの日は違った。スマホの通信データ量が限界になりパズルゲームがうまく始まらない。

くだらないパズルゲームなのにプレイできないと悔しい。本当はこんなにも好きだったのかと感じるポコポコ愛を胸に抱き、どうやって時を過ごそうか考える。(ポコポコとはゲームの名)

時間潰しに電車内を見渡してみる。と言っても背が低いので車内の天井付近しか見ることができない。でもその視点のお陰かあることに気づいた。

電車のつり革の持ち方には様々な種類がある。ファーブルがアリの行列の秘密を調べるような眼差しで私は周りの人のつり革を持つ手を観察した。

発見!つり革の持ち方は6種類あった

まず最もメジャーだったスタイルは「フォーフィンガー」。これは親指を除く4本指をワッカに入れ親指をワッカの外に添えて握るスタイル。最も体を支えることができ安定の立ち乗りが実現可能。つり革の設計者の狙い通りの握りといったところだ。

 

次に見つけたのはフォーフィンガーの別バリエーションである「アッパーカット」スタイル。握りはフォーフィンガーと同じであるがワッカの向こう側から4本指を入れるのが特徴。その握りのシルエットはヒジまで含めて極めてアッパーカットに似ている。

握りとしてはフォーフィンガー同様に強固であるが電車の揺れに対しヒジへの負担がやや高まるリスクがある。ヒジの内側への可動域が狭くなるがアッパーカットシルエットは強そうに見える長所もある。どこかガッツポーズにも似ており勝者のグリップとも言えるスタイルになる。

 

その次に見つけたのは「ツーフィンガー」スタイル。これはフォーフィンガーのうち薬指と小指をワッカの外に出すことで成立する。実質、体を親指、人差し指、中指の3本で支えているところに美しさがある。揺れに対して余裕のある少し電車なめてますというラフさがたまらない。またツーフィンガーは野球でストートを投げる時の球の握りに似ていることから「ベースボール」スタイルとも呼ばれている。(本当は呼ばれていない)。

 

さらに見つけたのは「エイトフィンガー」スタイル。これは1つのワッカを両手で握るスタイルで両手はそれぞれフォーフィンガーになっていることからエイトフィンガーと言える。そのシルエットはつり革にややぶら下がってる感が漂うため実は安定していないとか、お前疲れすぎやろという声もある。とにかくガッツリ系といえばこのエイトフィンガーになる。

 

エイトフィンガーの逆バージョンもあった。つり革の間に立ち、2つのワッカを片手で持つ、そう「ダブルリングワンハンド」スタイルだ。これはかなり欲張りなスタイルと言える。隣の人のことは知らないという無責任さとダブルリングの安心感。

極めて天然系でアホそうな雰囲気が漂う。謎の中学男子やイヤホンのバイト君、出世しないおじさんたちの中ではブレイクの兆しがある。誰よりも早くつり革をゲットすること、シングルリング感覚で自然と握ることが要求される。本人もダブルになっていると気づいていない説もある。

隣の人にダブルリングワンハンドを決められると諦める方が良いだろう。取り返さない方が無難。なぜなら「ワッカ返してください」と言うのは恥ずかしいから。

 

そして最後は「タイホ」スタイル。これは驚きのスタイルでなんとワッカを握らない。ファイブフィンガーがワッカの内側を通り過ぎ手首をワッカの内側に添えるのみ。手首で体を支える、いや、とりあえずこのワッカ俺のやからねとキープするようなスタイルになる。

面白いのはワッカを通り過ぎたファイブフィンガーの態度。行き場を失いグッタリしているかと思いきや急にグーパーしだすから油断ならない。ファイブフィンガーがグッタリしている時、ワッカに極めて手錠感が出るためタイホスタイルと言える。

このスタイルはつり革の目的を台無しにすると共に焦りを生み出すこともある。おじさんがタイホスタイルでスマホを見ている。目的地に着いたことに気づき慌てて電車を降りようとするが…手がワッカから抜けない。放ったらかしにされたファイブフィンガーの呪い。おじさんは必死に手錠を外し電車から降りた。かなり焦ってた。タイホスタイルは思わずやってしまうが気をつけた方がいい、あのワッカは握る用です。

 

このようにつり革には様々な握り方があります。あなたはどのスタイル?私はタイホスタイル。つり革の握りに注目するのも楽しい。

おわり。